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【2026年6月】薬剤師は本当に人手不足?求人倍率だけでは見えない現実

薬剤師は本当に人手不足?求人倍率だけでは見えない現実
薬剤師

薬剤師の求人倍率は?

薬剤師は昔から「安泰」と言われることが多い職種です。

結論、薬剤師の求人倍率は全国平均で3.57と高い数字を維持しています。

*令和6年度

しかし、ここで一度立ち止まってみましょう。

薬剤師の求人倍率が高いということは、一体どういうことを意味しているのでしょうか?

昔から人気の職種であれば、求人倍率は低くても良さそうです。

そして、それはあなたにとってメリットなのか・デメリットなのか。

2026年の時代背景も踏まえながら、「求人倍率が高い」という言葉を、もう少し現場目線で見ていく必要がありそうです。

私は20年以上病院で働いていますが、知り合いの部長から「募集をかけても応募がこない」という切実な悩みを聞いたばかりです。

この記事では、薬剤師の求人倍率や人手不足の現状を整理しながら、“数字だけでは見えない現実”について、現場目線でお話ししていきます。

目次

薬剤師の求人倍率が全国平均3.57倍は何を意味するのか?

先ほどもお伝えしたように、令和6年度時点の薬剤師の求人倍率は、全国平均で3.57倍です。

これは、1人の薬剤師に対して、3件以上の求人がある状態を意味しています。

「なんだ、薬剤師ってかなり転職しやすそうだな」

そう感じた方もいるかもしれません。

ただ、ここは少し冷静に見る必要があります。

薬剤師の求人倍率は、昔からずっと同じ数字だったわけではありません。

実は2013年頃、薬剤師の求人倍率は10倍を超えていました。

この時代は、本当に「薬剤師=安泰」と言われていた時期です。

しかし2026年現在、薬剤師の求人倍率は3.57倍まで下がってきています。

ここに関係しているのが、薬剤師数の増加です。

2013年時点で約28万人だった薬剤師数は、2026年には約33万人まで増えています。

薬科大学の増設などにより、薬剤師の数そのものが増えてきたためです。

つまり、ここ10年ほどの変化だけを見ると、薬剤師不足は以前より落ち着いてきているとも言えます。

薬剤師の求人倍率が全国平均3.57倍に隠れる真実

先ほどから挙げている求人倍率3.57倍は、全国平均です。

つまり、地域によって差があることを意味します。

そこで、令和6年のハローワーク求人統計データで全国の値を確認してみましょう。

北海道3.12石川県11.22岡山県9.48
青森県8.03福井県広島県6.36
岩手県3.91山梨県山口県5.66
宮城県3.00長野県4.93徳島県7.62
秋田県5.06岐阜県8.62香川県5.01
山形県5.05静岡県4.46愛媛県8.24
福島県6.60愛知県2.99高知県4.13
茨城県4.89三重県3.70福岡県3.13
栃木県9.97滋賀県2.68佐賀県
群馬県3.58京都府3.65長崎県5.85
埼玉県1.99大阪府2.10熊本県3.54
千葉県2.48兵庫県2.58大分県7.32
東京都2.11奈良県2.10宮崎県4.17
神奈川県1.55和歌山県3.74鹿児島県4.56
新潟県7.30鳥取県沖縄県4.29
富山県島根県全国平均3.57

神奈川県は1.55倍・埼玉県は1.99倍なのに対し、石川県は11.22倍・栃木県は9.97倍という数字になっており、同じ薬剤師でも働く地域によって状況がかなり違うことが分かります。

また同じ県内であっても、利便性のよい中心市街地に人気が集中しやすく、少し離れるだけでも求人が難しい状態です。

つまり、全国平均3.57倍という数字だけを見ると“薬剤師はどこでも人手不足”のように感じますが、実際は地域差がかなり大きいです。

実際に私が勤める病院の薬剤師は、人手不足の状況に陥っておらず、欠員に対する補充も早いです。

しかし、隣の市の病院では、半年間募集をかけても応募がこないという状態です。

つまり薬剤師の求人倍率が高いことはメリットなのか?

医療現場で20年以上、多くの医療従事者を見てきた私の感想から述べると、今も昔と変わらず「薬剤師の存在価値は高いまま」です。

実際、ここまで全国的に求人が出続けている時点で、薬剤師という資格の需要そのものは、まだ強いと言えるでしょう。

特に高齢化が進む2026年現在、薬物治療・在宅医療・地域医療の重要性はさらに高まっています。

一方で、AIの進出や業務効率化など、薬剤師を取り巻く環境が変わり始めているのも事実です。

だからこそ今後は、「薬剤師だから安心」ではなく、“どこで・どう働くか”によって、働きやすさや将来性が大きく変わる時代になっていくのかもしれません。

また、求人倍率とは裏腹に、施設単位で見ると医療従事者の給与ははっきり言って横ばいです。

今の職場に大きな不満はない。

ただ、

もう少し年収を上げたい
働き方を変えたい

そう考えた時に、転職・派遣という選択肢を持ちやすいのは、薬剤師という資格の強みとも言えるでしょう。

求人倍率3.57倍という数字は、薬剤師が“働き方を選びやすい立場”にあることを意味しています。

まとめ|薬剤師の求人倍率3.57倍は「選べる時代」を意味している

薬剤師の求人倍率は、2026年現在も全国平均3.57倍と高い水準を維持しています。

ただ、その中身を見ていくと、昔ほど極端な人手不足ではなくなってきている一方で、地域によってかなり差があることも分かります。

同じ県内でも偏りがあり、“全国平均だけでは見えない現実”があるのです。

一方で、今も薬剤師という資格の需要自体は高いままです。

だからこそ今後は、「薬剤師だから安心」ではなく、“どこで・どう働くか”がより重要になっていくのかもしれません。

もし今、

今後の働き方を少し考えてみたい

そう感じているなら、薬剤師転職市場の変化を整理してみるのも一つです。

【2026年】薬剤師の転職市場はどうなる?今後の変化と動くべき人の特徴

また、

高時給で柔軟に働きたい
派遣という選択肢も気になる

そんな方は、薬剤師派遣の現状も一度確認してみると良いかもしれません。

薬剤師派遣会社おすすめランキング|高時給で失敗しない選び方を現場視点で解説

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この記事を書いた人

医療業界で20年以上勤務し、採用面接にも携わってきました。

現場で働く中で、「このまま働き続けられるだろうか」「収入や将来に不安がある」と悩む医療従事者を数多く見てきました。

MedNextLabでは、転職・派遣・副業など、医療職が自分らしい働き方を選ぶための情報を発信しています。

私自身も副業やサイト運営に挑戦しながら、収入だけでなく働き方の選択肢を広げてきました。

現場経験と採用側の視点、そして自ら試行錯誤してきた経験をもとに、次の一歩を考える医療職の役に立つ情報をお届けしています。

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